諦めたけど好きです
片思いは思考停止寸前


この学校に転校生が来た。


始めて話したのは彼が来て、4日後。


女子からの噂で、少し知っていたが実際話してみると噂以上だった。



「あぁ、ごめん!!」

バスケのボールが私の頭に飛んできた。

「痛っっっ!!」

「大丈夫!?ごめんね!!聞こえてる!?」

頭がくらくらする。

「……………………」

「本当に大丈夫?」

少し感覚戻ってきたな……


『キャーーーー!』


なに?この悲鳴は…


気がついたらお姫様抱っこされてる。

「え?…はぁ!?」

「今保健室つれてくからね!」

「いや、そんなにしなくても…大丈夫だから!」

「いや、念のため。」

ニコッと笑う。

キラキラな笑顔。

太田海里。
くそ。なんで最近お姫様抱っこされてるんだ私は。

前に光樹がしたら、次の日は筋肉痛だって言ってたな……

恥ずかしくて死にそうだ。

前と違って、まわりに人がいっぱいいる。

また、変な噂流れる~。




「おいしょっと。先生いないね。」

保健室について、ベットに下ろしてくれる。

(おいしょっとって言わんでくれ……)

「呼んでくるね……」

「!待て!!」

「?どうしたの?」

「そこまでしなくてもいいよ!頭ぶつけただけだし!」

「んんーそう?じゃぁ」

私の鼻にちょこんと指をおく。

「お大事にね。」

『ぶぁぁぁぁぁぁ』

海里はそういうと、保健室から出ていった。

顔が熱い。きっと赤くなっている。



確かにカッコいい。優しいし大人っぽい。



『ガシャン!』


「おい!お前海里に抱っこされたんだ…………ってなにやってんだ?」


ビックリしてベットから落ちた。その拍子に鼻をぶつけた。

涙が出てくる。

「おい?何して!!」

「?」

光樹が私の鼻に顔を見て固まる。


あ、絶対に笑われる。
さっき顔が赤くなって、今鼻をぶつけて涙目で。
笑わないやつはいないな。


「お、お前………」


よし、殴る準備をしておこう。

「お前、どうしたんだよ!その顔!」

くらえ!私の鉄拳………ん?

あれ?おかしい。笑ってない。

「大丈夫か!?なんで泣いてるんだ!?…もしかしてあいつ……海里になんかされたか!」


これは心配してくれてるのかな?


「えっと……ボールが頭にぶつかって…」

「ぶつけられたのか!」

「あ、でもわざとじゃないし謝ってくれたし。」

「……でも泣くほど痛かったんだろ?」

「これは今鼻ぶつけただけ」

「イヤ、バカじゃねぇ…ガッ!」

…………………殴っちゃった。


「痛っ!!せっかく人が心配してるのに!殴るよ!!」

「…あ、ごめん。」

「くそ。心配して損した。」


「…本当にごめん…ありがとう。」

「……………まぁ良いけど……」




次の日

廊下で光樹と話してると誰かが走ってくるような音が聞こえた。



「あっいたいた!那奈ちゃん!」

「?」

声がした方を振り向く。

「海里くん!」

「昨日はごめんね。大丈夫だった?」

「うん!全然平気だよ!運んでくれてありがとね。」

「別に大したことしてないよ。じゃぁ那奈ちゃん。光樹くん。またね。」

爽やかにてをふって走り去っていく。

「………なんか妙に仲いいな。」

光樹はなぜかムスッとしてる。

「そお?謝りに来てくれただけじゃん。」

「………まぁそうだな」


あれから、何回か海里くんと挨拶したりして、最近は好きな漫画の話や昨日のドラマのことなど色々話すようになった。

「ねぇ……那奈ちゃん。」

「なに?海里くん。」

今日は屋上で二人でお弁当を食べていた。

海里くんが誘ってくれたのだ。

「…俺も那奈ちゃんのこと……"那奈"って呼んでもいい?」

ちょっと頬が赤くなってる。

可愛いーーーー!

そんな顔で見つめられるとキュンキュンしてしまう。

「も、もちろんいいよ!…じゃぁ私も海里って呼んでもいい?」

「どうぞどうぞ!」

嬉しそうに笑う。

(嬉しいのかな……)

ドキドキする。



「ねぇ……那奈ちゃ…那奈は好きな人いる?」

「えぇ!」

秀を好きと認めて、本人にも隠してないとはいえやっぱり口に出すと恥ずかしい。

「えっと……」

「………もしかして、那奈の好きな人って……光樹くん?」


「へ?あ、いや、違う違う!光樹なんか全然…」

「!!そうなの!?好きじゃないの!?」

海里は目を見開いた。

「う、うん。友達だけど…好きとかは別に…」


だって……私の好きな人は秀だし…


「…そうなんだ………良かった~~!」


んん?良かった?

ニコニコ笑ってる。

なんでそんなに嬉しそうなのかな?


ドキドキ


胸が鳴りやまない。




次の日



前見たいに、私と光樹で話している時だった。

後ろから声がする。

振り向くと海里がいた。

「どうしたの?海里?」

……………なんかいつもと違うような

「お前…いつから呼び捨てで…」

光樹を無視し、海里を見る。

「海里?」

海里は緊張してるのか、「ふぅーー」と息を吐き出した。

そして…

「好きです。」


はぁ!?


「君が好きです!付き合ってください!」

なに!?なに!?この状況は!誰か教えろ!!

「俺には君しかいないんだ!お願いします!」

すごい情熱的な告白だ。

海里は詰めより、壁ドンする。

そしてお次は……顎クイ。

「キャァァァァ!!」

まわりの女子から黄色悲鳴。

顔が赤くなる。

私も叫びたい。

「付き合って…くれる?」

可愛い声で海里は聞く。

三角関係かと思ったが………






これ、自分。


まったく関係ねぇなっ!?





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