隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜


「私は、彼のこと何も知らなかったんですね、、、。彼の住む場所だってつい昨日まで知らなかったですし。昼間に一緒に過ごしたのだって初めてで、彼の部屋に入ったのも、目が覚めても彼が隣にいたのも、、全部が全部、、初めてでした。」



「何それ?私には惚気に聞こえるけど。そんなに大事にされておいてなんでアイツの気持ちが分からないの?」







先ほどまで優しかった先輩が、私の言葉を聞いた瞬間急変した。




「え、、先輩、、?」

「やっぱり過去に好きだった相手が、こんなにも苦戦してる姿見たくないわ。西村ちゃんも他の男と付き合ってみたらあいつにどれだけ大事にされてたか分かるんじゃない?それに西村ちゃんは別れを告げられるって思ってるんでしょ?なら私が男、紹介してあげるわ。どんな男が好み?イケメン?それとも優メン?こう見えても顔広いから西村ちゃんのご希望の男、紹介するわよ。とびっきり極上のオトコ。」


「えっ、、、?いや、あの、、先輩?」






どんどん話が進んでいって、その話について行けず困惑する。


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