最後の告白
「えっ?いいの?バッサリいっちゃって?」



「はい、お願いします。バッサリ行っちゃってください」



週末、私は行きつけの美容室にいた。
ずっと伸ばしていた長い髪を切るためだ。



「もったいないなぁ、こんな綺麗に伸ばしたのに。...でも夏だもんね、すっきりしようか!」



「はい!すっきりしたいです!」



『篤之はね、長い髪の女の子がタイプらしいのよ。アイドルとか見てると、かわいいって言う子皆ロングの子』



みっちゃんおばさんから教えてもらったあっくんのタイプ。それを聞いてから私は髪を伸ばし始めた。



あっくんに好きになってもらえるように。



でも、それはもう叶わない。



ならば、全てなくしてしまいたかった。
あっくんへの想いを込めたこの長い髪のように、バッサリと。


10年分の想いがそんな簡単に消えることはないなんて、そんなことはわかっている。


でも何かをしなければ、泣いているだけの自分が嫌だった。
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