禁断の恋、する?



悠斗からの告白……嬉しいに決まってる。



ずっとあたしのことを好きでいてくれてた、なんて……。本当、夢みたい。



だって悠斗は姫花のことが好きなんでしょ、って思ってたから……。



今すぐあたしも「ずっと悠斗が好きだったの」って言いたい。言いたいよ。



でも……。



頭の中に浮かんできたのは——姫花の顔。



ここであたしが自分の気持ちを悠斗に伝えたら、姫花を裏切ることになってしまう……。



でも、でも……!



——自分の気持ちに素直になってしまいたい。



そんな、最低な考えが頭を過った。



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