禁断の恋、する?







「じゃあねー!」



「またな」



授業を終えて、3人で一緒に駅まで帰る。



「またねー!」



いつもの公園の前で別れて、あたしはひとり家までの道を歩く。



住宅街の中にひっそりと佇む、こじんまりとした一軒家。



財布から鍵を出してカチャリと開けた。



「ただいまー……」



家の中に誰もいないのにそう言ってしまうのは、昔から抜けない癖みたいなものだ。



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