禁断の恋、する?
▽
「……っていうことがあって」
「……なるほど」
お昼休み。
あたしと悠斗は中庭の隅のほうのベンチに座って、お昼ご飯を食べていた。
悠斗は家から持ってきたお弁当、あたしは購買で買ってきたサンドイッチ。
あたしが悠斗に話していたのはさっきの時間、クラスの女の子たちに誤解されてしまったこと。
どうしたらいいんだろう、って悠斗に相談した。
「……うーん」
箸を置いて、悠斗が頭を傾げて考えている。