夫の愛人の夫への手紙
(2)
 夫の写真展に行くことは長年の私の夢でもありました。夫は出すことは私には話していたのに、もう会自体無くなったふりをして3年間、奥様を伴って行っていました。写真展はもう二度とありません。奥様は私を除いて夫が他の女性に自分の写真をみせていることについてどう考えていたのか是非とも知りたいです。
 37年間、私も世界一夫を大切にしてとても幸せだったのですが、もう永遠にそんな日々は訪れようもないのです。どんな仲良い夫婦でもそこへ一人の女性が介入してきたらそれで全て終わりです。なんと不幸なことでしょう。悪運ではあきらめられません。
そんな物語のようなことが自分の身にある日突然訪れようとは思いもしませんでした。
そんな二人の世界がこの世に存在していた、二人はこの世界の中で誰にもじゃまされずにしあわせにそっといきていたのですよ。
全ての始まりは夫が前職場全員ヘメルアドを知らせるメールに奥様一人が「いい所ですね、いってみたい」
「それならこれからこの職場の四季を写真でおくります」
「楽しみにしています」
こんな感じのやりとりがあったそうです。
これは独身同士でなく既婚者同士ではまずいのではないでしょうか?
結果毎月、5年で60通、お返事60通ですよ。奥様が男性が喜ぶような言葉を重ねずきっぱりと断るべきでした。

この写真交際がいわば朝顔の蔓になりました。後は二人が会いたいが為、街歩きを公明正大なようにして行っていたのでしょう。後は朝顔の弦がどんどん巻ながら上へと伸びていき、所どころ、街歩きという花が天に向かいパッ、パッ、と咲いてどこまでも登っていったのでしょう。

今更街歩きの件はもう言う気も失せました。どうでもいい。
Bさんの存在は最初から気にもしていませんでした。だって第三の方ですし、あのとおり高齢者様です。

 どれもこれもやってはいけなかった。そんな事をしている年でもないでしょう。
全員で悪行をせっせともりあげ、もう手がとどかないくらい、高くたかく積みあげていたのです。最初は小さなことでも誰一人やめようと手をあげようともせず、既婚者なのに一緒にどこまでも一緒にいこうとしている姿(退職がすんでもさらに計画し、実行直前だった)にそれこそ愕然とし絶望いたしました。
もう我々夫婦はやっていけないと本気でその時はおもいました。たぶん同じ光景にであったら普通の主婦なら誰でもそう思うでしょう。なぜ、奥様は主婦なのにそう思わなかったのでしょうか?

奥様は我々夫婦の現状をお報せしても絶対あやまらないという。「償い」など、「浮気の釈明」など、してください、といくら頼んでも全く相手にしてくれない。
 例えしてもらっても私はこの世ではもう少しも救われないのですよ、だってたった一人の大切な夫の心を奪われ、奥様と夫の5年半がある限り…。37年間必死で紡いだ楽しい日々は藻屑ときえました。

 奥様には、これだけのことをやったのですから人間として、人妻としてきちんと謝罪してほしい。

奥様は他の上司たちとも飲み会やらの所業、写真メールもずっと前からもらっているとか…。だから、うちの夫とのことは「これが浮気?不倫?」といきまいていましたが…。

奥様はなぜ謝罪を毅然といつまでもことわるのかわかりません。Bさんはちゃんと謝りました。
してしまったあやまちよりもここまで年をとったらいかに所業の後のおとしまえ?あと始末?をちゃんとつけられるかが、人間としての価値だとおもいませんか?

私は37年間とても幸せで平和に信頼する夫とくらしていました。
もう二度とそんな日々はかえりません。我々夫婦の結婚は奥様とのことで失敗になったのです。
3人が心ならずともしたことは取り返しがつかないことなのです。
奥様にいってください。
「私の夫からもらった60枚の写真、5年間の街歩全部の時間を私に返してください。」
奥様、これからはどうかやさしい人になって、自分のしたことを顧み、良い行動をしてください。
頑張って生きている他人の妻を泣かせてはいけません、人の家庭を壊してはいけません。
それから私の事を「真面目、寂しかったんだ、快く自分の夫を女性との街歩きに送り出してくれた。」など、この状況では言うものではありません。
Aのご主人様。
どうか大切な奥様をやさしくみちびいてください。かならずや良い結果になると信じてまっています。
この手紙が私が出す最後の手紙になりますように…。
季節柄お体ご大切に。
お返事一重にまっています。
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