夢の言葉は魔法の呪文【改訂版】

もっと、バロンを知りたい。
近付きたいと思う事は、ダメな事なんだろうか?

私の耳元に、微かに触れるバロンの頬。
それだけで私の身体の熱は少し熱くなる。

きっと真っ赤になっている顔を見られたくなくて、私はずっとそのままでいた。


「……お疲れでしょう?
着くまで、よろしければお休み下さい」

「……うん」

バロンの言葉に甘えて、そっと目を閉じてみる。

けど。
心地良いような、落ち着かないような暖かい温もりに包まれて……。
ドキドキし過ぎて、私は眠る事なんて出来なかった。

……
…………。
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