夢の言葉は魔法の呪文【改訂版】
「ずっと、ずっと……。貴方の事が、好きでした。
一生、傍に……いたいです」
唇に感じた彼の体温は、とても熱くて。
それが伝染したみたいに、気持ちを伝えた私の事も熱くした。
けど。
恥ずかしさよりも幸せで、ニヤニヤしちゃう。
「っ……もう、離さねぇからなッ」
そんな私を、ヴァロンの腕が閉じ込めるように包んでくれて、身動きが取れない位に強く抱き締められた。
「ふふっ。苦しいよ、ヴァロン」
「お前がちっさいからだろ?
頭も身体も、成長途中で止まってんじゃねぇ?」
「っ……もう!ひどいッ!」
気持ちが通じ合えたと思ったら、またヴァロンの意地悪な毒が……。
ーーいや。
これが素直な、本当の彼なのだ。
ヴァロンの意地悪に私がパッと顔を上げると、目が合って……。
私達は、微笑んだ。