夢の言葉は魔法の呪文【改訂版】

第４章 バロンVS夢の配達人

（１）

【夢の配達人について】

〈職種〉
・Jack of all trades 《ジャックオブオールトレイズ》
・何でも屋さん。

その中で特別に選ばれた人物の組織ー商業組合《ギルド》ー。
依頼人の目的や願いを叶える事から”夢の配達人”と名付けられた。

〈ランク〉
S→プラチナ（白金）
A→ゴールド（金）
B→シルバー（銀）
C→ブロンズ（青銅）

夢の配達人の中でもランクがあり、各自が持つバッジの素材で分けられている。

バッジは直径２㎝程の六角形で、夢を叶えると言い伝えのある創造動物である一角獣《ユニコーン》が刻まれている。

基本的には、実績と実力をマスターに認めてもらえれば昇格出来る。

しかし、AとSランクには人数制限がある。
その為B→A、A→Sに上がるには、自分より上のランクを持つ人物からバッジを奪い取ってランクアップをする制度が認められている。

それは”下剋上”と呼ばれる挑戦。
下剋上は基本的にいつ行っても良い。
任務を遂行しながらの行動も許されており（但しあくまで任務優先で、任務を厳かにした場合は夢の配達人失格になる）、上の者は常に下に狙われている事を心掛けなくてはならない。


現在、
Sのプラチナバッジは３個。
Aのゴールドバッジは７個。
と、現マスターが決めている。
その事から、Sランクは常に最大3人、Aランクは最大7人。

ちなみにアカリがもう一度会いたいと願う人物、ヴァロンはSランクのプラチナバッジを持つ1人である。