『君とまたあの空の下で。』【番外編】
タイトル未編集
蓮side─

季節は夏になり毎日体が溶けてしまいそうな位暑い。

今日は夏が俺の家に遊びに来ていた。だがなんだかお互いそわそわしてしまって沈黙が続いていた。

さて、どうしようかと困っている時、「ね、ねぇ!アイス買いに行かない!?」と夏が沈黙を破って提案した。

そんな訳で今はコンビニから帰る途中。夏はアイスを食べながら俺の少し前を歩く。

そんな夏の背中を見ながら俺はふと、俺が記憶が無かった間の事を考えていた。

夏のことを忘れていた間、俺は一体どれだけ彼女を傷つけてしまったのだろう。きっと俺には想像できない程傷つけてしまった。

でも、夏は俺のことを責めたりしなかった。あの時のことを俺は一生忘れない。

すると夏が後ろに振り返り俺を見て「蓮!ぼーっとしてどうしたの?」と声を掛けた。

「なんでもない!」と答えると、「ふーん。」と言いながら夏はまた前を向き直し歩き出した。

その時俺は無意識に夏の手を握りしめていた。「へっ!?いきなりどうしたの!?」夏はいきなりの出来事に目を見開いていた。

そんな彼女に「何となく繋ぎたかったから」と言いながら彼女が食べていたアイスを一口かじった。

「あっあたしのアイス食べたな!!!というかこの手はなに…///」赤面しながら聞いてくるもんだから「だからなんとなくだって。別に減るもんじゃないしいいだろ?」と言うと「別にいいけど…」ともごもご言いながらも夏は俺の手を握り返してくれた。

繋いだ手は温かい。これはきっと夏のこの暑さのせいだけじゃない───

End.
< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

桜散る頃君に会いに行く

総文字数/4,154

恋愛(純愛)21ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「君が生きていられるのは、今年の桜が散る頃までです。」 17歳の冬、突然余命宣告された。 やりたいことまだ沢山沢山あるのに…はつ恋もまだなのに…。 春なんてくるなって思ってた。 あの日、君と出会うまでは─── でも、病はそんなのお構い無しに私の体を蝕んで行く───
Clown Smile(序章)

総文字数/741

ファンタジー1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
大切な彼女が姿を消した日から笑顔をなくした道化師《クロエ》 × 魔法界の柱と呼ばれる強力な魔力を持ち悪の組織に連れ去られた元道化師《ジェシカ》 ------------------------------ 大切な彼女が突然姿を消した。 途方に暮れたクロエに声を掛けたのは魔法界のサーカス団の団長ルーエンだった─ そして告られたのは彼女が魔法界にとってとても重要な人物であると言うこと、そして彼女は今悪の組織に捕えられているという真実だった── 「俺はあいつをなくした日から笑い方を忘れた。」 「これは彼女を救うだけでなく、魔法界、そしてなによりあなたの笑顔を取り戻す旅の誘いでもあります──」 クロエは無事に彼女を助け、魔法界を救い、笑顔を取り戻すことは出来るのだろうか─ ------------------------------ 結ファンタジー企画作品 企画主催者⇒翠玉結様
「(ラブレター)」

総文字数/1,956

ノンフィクション・実話9ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
これが恋なのかもよくわからないけど、ただ一つ願うのはキミが笑ってくれている事─ これがキミに届くことはないけれど、私の思いここにだけ書くこと、許してください─ -------------------------------------------- ※この小説は実話を元にしたものです。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop