憧れの彼と、イイ仲になりたいんです!
だけど、こいつに文句の一つでも言えたらきっと、何かが吹っ切れるんじゃないのか…とも感じた。
(子供っぽいな、私…)
これじゃさっきの女子達と一緒。
こんな私と花火大会に来て、坂巻さんが楽しめる訳がない。
彼にはもっと大人な女性が似合う。
楽しく笑って話せて、明るい感じの人が__。
ずぅん…と気持ちを急降下させて付いて行くと、原田は防風林の中で足を止めた。
汐風が吹き抜けていく場所で振り返り、私を見ると頭を下げた。
「ごめんっ!!」
急に何を…と背中を伸ばす。
原田は頭を下げたままもう一度深くお辞儀をして、それからやっと顔を上げた。
「俺、あんこに悪いことしたと思ってる。あの手紙を部活の連中の前で読んだこと」
中学時代のラブレターの差出人が私だと、彼はやっぱり知っていた。
それを改めて知らされるとこっちは恥ずかしくもあり、無言で原田の顔を見据えた。
掘り返されたくもない事実。
それを認めた原田は渋い表情をして、きゅっと唇を噛み締めた。
「俺…あの頃、自分が本当にガキだったと思う。
(子供っぽいな、私…)
これじゃさっきの女子達と一緒。
こんな私と花火大会に来て、坂巻さんが楽しめる訳がない。
彼にはもっと大人な女性が似合う。
楽しく笑って話せて、明るい感じの人が__。
ずぅん…と気持ちを急降下させて付いて行くと、原田は防風林の中で足を止めた。
汐風が吹き抜けていく場所で振り返り、私を見ると頭を下げた。
「ごめんっ!!」
急に何を…と背中を伸ばす。
原田は頭を下げたままもう一度深くお辞儀をして、それからやっと顔を上げた。
「俺、あんこに悪いことしたと思ってる。あの手紙を部活の連中の前で読んだこと」
中学時代のラブレターの差出人が私だと、彼はやっぱり知っていた。
それを改めて知らされるとこっちは恥ずかしくもあり、無言で原田の顔を見据えた。
掘り返されたくもない事実。
それを認めた原田は渋い表情をして、きゅっと唇を噛み締めた。
「俺…あの頃、自分が本当にガキだったと思う。