憧れの彼と、イイ仲になりたいんです!
「あーもう、何でそこで泣くかなぁ」
涙ぐむ私の髪を触りながら、早くカレーを食べなさいと言ってくる。
私は鼻をグズつかせながらスプーンを持ち上げ、「辛い」と呟きながらも残りのカレールウを食べきった。
外へ出ると空には闇が広がり、点のような星たちが、チラチラと細い光を放っている。
それを眺めて隣を振り返ると彼がいて、その手が私の掌を包み、ゆっくりと同じ歩調で歩いてる。
「あーあ、腹も満たされたし、一服したい気分だなぁ」
背中を伸ばしながらそう言った彼は、前方を指差して「彼処へ寄ろう」と提案した。
「杏は中で待ってて。俺は一本吸ってから合流する」
そう言うと急に早足で歩きだし、私は彼に引き摺られるような感じで前に進んだ。
コンビニの手前で「行っておいで」と手を離され、明るく照らされる店内へと足を伸ばした。
「いらっしゃいませー」
緑の制服を着た店員達が挨拶する。
それを小耳に挟みながら真っ直ぐとレジの前を横切り、冷凍ケースへと近寄った。
(…あっ、今日もあった!)