憧れの彼と、イイ仲になりたいんです!
……でも、いじけるとつい癖っ毛を指先でネジネジと捻ってしまう。
それに気づいてパッと話した後も、ついぎゅっと手を握りしめてしまうのがクセだ。
そんな私は、主任のデスクから一番遠いところに席がある。
私の仕事は営業に使う資料や文書の作成で、それらを頼んでくる先輩達の席の隙間から上座に座る主任の綺麗な横顔を拝見して、日々黙々とパソコンのキーボードを叩きながら、たまに顔を上げてはフゥ…と小さく溜息を吐く。
その息さえも、実は主任の耳には届かない。
だって、彼の周りには常に誰かが立っているから。
「昨日飲み過ぎで腹壊してさ…」
主任の声が聞こえてハッとする。
目を向けると円陣を組んだ女子達と会話をしていて、それを聞いた先輩達が……
「やだぁ。またお腹壊したの?」
「主任、この間もそんなこと言ってたじゃないですか」
女子の一人がパチンと肩を弾いた。
彼はそうされても嫌な顔一つせず、「そうなんだけどさー」と言い返してる。
「どうにも揚げ物って食べ過ぎるとヤバイんだよ。酒との相性もあるとは思うんだけど」
それに気づいてパッと話した後も、ついぎゅっと手を握りしめてしまうのがクセだ。
そんな私は、主任のデスクから一番遠いところに席がある。
私の仕事は営業に使う資料や文書の作成で、それらを頼んでくる先輩達の席の隙間から上座に座る主任の綺麗な横顔を拝見して、日々黙々とパソコンのキーボードを叩きながら、たまに顔を上げてはフゥ…と小さく溜息を吐く。
その息さえも、実は主任の耳には届かない。
だって、彼の周りには常に誰かが立っているから。
「昨日飲み過ぎで腹壊してさ…」
主任の声が聞こえてハッとする。
目を向けると円陣を組んだ女子達と会話をしていて、それを聞いた先輩達が……
「やだぁ。またお腹壊したの?」
「主任、この間もそんなこと言ってたじゃないですか」
女子の一人がパチンと肩を弾いた。
彼はそうされても嫌な顔一つせず、「そうなんだけどさー」と言い返してる。
「どうにも揚げ物って食べ過ぎるとヤバイんだよ。酒との相性もあるとは思うんだけど」