憧れの彼と、イイ仲になりたいんです!
待ち合わせの時間には余裕で間に合った。
坂巻さんはきっとまだ着いていないだろうと思い、私は身を隠すように駅舎内へ入ろうとしていたんだけど___。
ププッ!と車のクラクションが鳴り響いて振り返る。
ブルーの車の運転席から見覚えのある男性が手を振っていて、思わず目を疑った。
(えっ…)
ドキッとして、ひゅっと息を吸い込んだ。
ウインドーを下げるとその人は身を乗り出し、「諸住さん!」と呼ぶ。
狼狽えて辺りを見回してしまう。
だけど、私以外に諸住さんはいない……。
(ああ、私だ…)
改めて実感してから近付いた。
「…もう着いてたんですか?」
開けられた助手席の窓から訊ねると、坂巻さんは「まあね」と微笑む。彼は助手席のロックを外す為に腕を伸ばし、「ほら乗って」とドアを開けてくれた。
「迎えの車が来るから早く」
そう言われて顔を上げると、車体の後ろには送迎車の列が出来ている。
慌てて助手席に乗り込んだら坂巻さんがこちらを見遣り、その視線に緊張が走って、きゅっと顔面を引き締めた。
「似合ってるよ、椿柄の浴衣」
坂巻さんはきっとまだ着いていないだろうと思い、私は身を隠すように駅舎内へ入ろうとしていたんだけど___。
ププッ!と車のクラクションが鳴り響いて振り返る。
ブルーの車の運転席から見覚えのある男性が手を振っていて、思わず目を疑った。
(えっ…)
ドキッとして、ひゅっと息を吸い込んだ。
ウインドーを下げるとその人は身を乗り出し、「諸住さん!」と呼ぶ。
狼狽えて辺りを見回してしまう。
だけど、私以外に諸住さんはいない……。
(ああ、私だ…)
改めて実感してから近付いた。
「…もう着いてたんですか?」
開けられた助手席の窓から訊ねると、坂巻さんは「まあね」と微笑む。彼は助手席のロックを外す為に腕を伸ばし、「ほら乗って」とドアを開けてくれた。
「迎えの車が来るから早く」
そう言われて顔を上げると、車体の後ろには送迎車の列が出来ている。
慌てて助手席に乗り込んだら坂巻さんがこちらを見遣り、その視線に緊張が走って、きゅっと顔面を引き締めた。
「似合ってるよ、椿柄の浴衣」