生徒会長は女の子が苦手です
「理事長、全員が入場したようです。挨拶を」


「ありがとうな」


そういうと、おじいちゃんはマイクを持って話す。


それから十分そこそこ話し続けると一曲目の音楽がなる。


俺は迷わず七瀬の手を取った。


「これで南さんの最後もゲットだね」


「ふふっ、そうですね」


七瀬はにっこり笑うと、周りの男どもが顔を染める。


できれば消えて欲しい。


「南さん、変な男と踊っちゃダメだよ?」


「頑張りますね。会長も、気をつけてくださいよ」


「わかってる」


一曲目を踊り終えると、七瀬はドレスをつまんでふわりとお辞儀する。


「じゃあ、またね」


「うん。また後で」


そう言って離れると、七瀬の元にはすぐに男どもが募る。


その先頭にいるのは、裕樹。


七瀬は迷わず裕樹の手を取る。


俺の元にも数人の女の子が不安げに俺を見つめている。


その中にいる1人、1年生の山崎里穂、だったか。


その子の手を取った。


「会長、私で大丈夫ですか?」


「あぁ、玉ねぎだと思ってる」


「…それ、可哀想だから他の子には言わないであげてくださいね」


山崎さんは黄色いウエストの高いめのドレス。


「わかったよ」
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