生徒会長は女の子が苦手です
すると理事長が現れる。


「理事長。本日はお越しいただきありがとうございます」


「いえいえ、私の頼んだことだしな。


今日を楽しみにしていたぞ。


毎年、亡くなった妻と踊った社交ダンスを思い出せて楽しくてねぇ」


「こちらこそ、多くの資金を提供してくださり、本当に感謝しております」


「いいんじゃよ。子どもの教育のためならいくらでも」



そんな会話をする七瀬と理事長。


おじさん受けのいい七瀬は小デブのおじいちゃんにも受けがいい。


「理事長、そろそろ生徒が入場します。あちらへどうぞ」


先ほどまでカクカク動いていた佐倉さんは背筋を伸ばして立っていた。


生徒会に俺と桃矢っていらないよね。


なんか、雑用係だよ。


会場には続々と綺麗に着飾った生徒たちが入ってくる。


「ふぉっふぉっ、妻はいつも長い脚を見せつけるようなドレスを着ておってのぉ」


去年も一昨年も聞いたことを今年も聞いた。


「理事長、恋菜が脚長いからってエロい目で見ないでくださいよ?」


桃矢は当たり前のように理事長に喧嘩をうる。


「ふぉっふぉっ、大丈夫じゃよ。


生涯、わしの好きな女性は妻だけじゃ」



そんな桃矢の言葉にも怒らず笑って答えてくれる。
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