生徒会長は女の子が苦手です
「言わなきゃここで、キスしちゃうよ?」


「っ…、会長、イジワルです…っ」


「南さんが言えば、しないけど」


「言ったら、絶対怒りますもん…」


「怒らないから言ってみ?」


しつこく問いただすと、七瀬は俺から目をそらして小さく呟いた。


「…ファーストは、裕樹との深いやつなんでしょ、って…」


俺は七瀬の耳元で小さく呟く。



「七瀬、覚悟しとけよ」



なんだその話。


くたばれ山崎。


顔面潰れろ裕樹。



「ひっ、ごめんなさい…っ」


七瀬は萎縮して、ビクビクと謝る。


七瀬にはそこまで怒ってないよ…。



「別に、そんな怒ってないから。


そのかわり、南さんには1日言う事聞いてもらう日ができるかもね」


「っ、はい…。ご命令とあらば…」


七瀬は顔を赤くしたまま踊り続けた。


そして、ダンスパーティーはおわり、生徒会室に戻った。


佐倉さんと桃矢は会場の後片付けでダンスホールに残っているが、俺たちはパソコン仕事をしに戻ってきたのだ。


生徒会室に入るや否や、七瀬を壁に押し付ける。



「ふぇっ、伊織?」


「さっき言ったこと、もう忘れた?」



にっこり笑ってそういうと七瀬は思い出したのか顔を赤くする。
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