生徒会長は女の子が苦手です
第3走者が走り出して、タスキがアンカーに回った時、既に競技が終わって暇を持て余していた選手が、
ふざけてバランスを崩し、生徒会テントに倒れこんでしまったのだ。
ちょうど骨組みのところに体があたりテントが揺らぐ。
そして危ないと思った俺と七瀬は机より低い高さまでしゃがみこんでテントから抜け出した。
でも、競技が終わってすぐの佐倉さんは疲れていたのかすぐに動けず、助けようとした桃矢もろともテントの下に吸い込まれてしまった。
「恋菜!」
七瀬は佐倉さんの名前を叫ぶ。
幸い頭上にあった骨組みは折れずに保たれていたので中での怪我はなさそうだ。
「桃矢、大丈夫か!?」
「あぁ、速く出して!」
桃矢に声をかけるといつもと変わらない声が聞こえたが、少し声色が焦っているようにも感じられた。
持ち上げるのは危ないということで、屋根の部分の紐を近くの生徒が集まり外す。
無事2人は救出されたが、佐倉さんが足を捻ってしまったようで、桃矢が保健室に運んでいった。
会場は騒然。
盛り上がっていた空気が静まり返った。
七瀬は放送テントに走って行き、全校生徒に放送を入れる。
ふざけてバランスを崩し、生徒会テントに倒れこんでしまったのだ。
ちょうど骨組みのところに体があたりテントが揺らぐ。
そして危ないと思った俺と七瀬は机より低い高さまでしゃがみこんでテントから抜け出した。
でも、競技が終わってすぐの佐倉さんは疲れていたのかすぐに動けず、助けようとした桃矢もろともテントの下に吸い込まれてしまった。
「恋菜!」
七瀬は佐倉さんの名前を叫ぶ。
幸い頭上にあった骨組みは折れずに保たれていたので中での怪我はなさそうだ。
「桃矢、大丈夫か!?」
「あぁ、速く出して!」
桃矢に声をかけるといつもと変わらない声が聞こえたが、少し声色が焦っているようにも感じられた。
持ち上げるのは危ないということで、屋根の部分の紐を近くの生徒が集まり外す。
無事2人は救出されたが、佐倉さんが足を捻ってしまったようで、桃矢が保健室に運んでいった。
会場は騒然。
盛り上がっていた空気が静まり返った。
七瀬は放送テントに走って行き、全校生徒に放送を入れる。