めざせクリスマス
「あなたのことを確かに見ていました。


ごめんなさい。


でも、あなたを見ていると、暖かい気持ちになれて、時間がたつのを忘れられた。


だからといって、どうこうなりたいわけじゃなかったし、良い時間を過ごせたで終わると思って、記念にあなたの横を通って帰ろうと思ったの、それが腕を掴まれて、なすがままにここに来た。


初めは驚いたけど、あなたの話を聞いて、私と同じようなことを感じてくれてたんだと思うとうれしかった。」



それから自分のことを少し話し、電話番号とメールアドレスを交換して、改めて会う約束をして別れた。



付き合うか返事をするのは、次回会ったときにするということになった。



私は夢を見ている感じで、家に帰っても上の空で、どうやって帰ったのか、帰ってから何をしたのか、次の日、朝起きたら覚えていなかった。


しかし、携帯電話を見て彼から、次の約束のメールが入っていたので、昨日の出来事は夢じゃなかったんだと実感した。
< 7 / 22 >

この作品をシェア

pagetop