恋のコーチは期間限定
 俺が返事をすると、すぐに行動に移した……『透梧』と呼べと言われた、透梧さんは一人で独立出来ただろ。と思える手際の良さだった。

 その為、広告塔に使う客寄せパンダ要員かとも思ったが、メディア関係は透梧さんがほとんどに出てくれている。

 何より、この人もすごい人で俺のすごさなんて可愛いものだったようだ。

 俺のは………美希さんに過大評価されて不安がらせたなぁ………。
 美希さん。何日会えてないかな。

「疲れた顔をしてますね。
 一旦、終わりますか?
 たまには早い時間に帰るのもいい気分転換になります。」

 独立して、最先端の技術を駆使した次世代のオモチャを開発する。
 それを二人でやってのけようとする透梧さんを最初は頭が沸いてる奴だと失笑した。

 けれど……俺の数歩先…いや、何十歩、何千歩先を見据えている彼に学ぶことが多くて敬服するとともに、この人となら夢じゃないと思えた。










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