恋のコーチは期間限定
 添えたままの手で頬を撫でた。

「じゃ、もっとする?」

「ん。」

 ドクドクと心臓は早鐘を打つ。
 撫でた手に頬を擦り寄せた美希さんにこっちは箍なんてとっくに外れてて。

 今にも目を閉じて寝てしまいそうな美希さんを押し倒して覆い被さった。

「あはは。
 天と地と逆さまになってる〜。」

「うん。そうかもね。
 このままここで寝るの?
 ベッドに運びたいんだけど。」

「んー。もう動けないー。」

 ここで襲ってしまいたい衝動をなんとか抑えて抱き上げた。
 部屋に入るとワンルームの部屋はすぐにベッドが発見できた。




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