すべては、
おまけ② あの裏では ~東 side~
役を変わってもらうために杉崎さんに結構な対価を払うことになった。


だが、俺はそんな対価を払ってでも、早くあいつの無事を確認したかった。

それに、あいつが今頃辛い思いをしていると思うと、居ても立ってもいられない。

小型無線機を持たせていれば、元気付けてやれたのに…


だが、それは"もしもの時"に考慮して、持たせてはいなかった。


何度邪険に扱おうと、犬みたいに尻尾をふって寄ってくるあいつ。

『先輩好きです。』

あの笑顔で言われたら、固く決めた決心も簡単に揺らいでしまう。

お前のことを思って邪険に扱ってるのに、あいつは諦めることを知らない。

邪険に扱うこっちの身にもなれよ…



そんなあいつが連れ去られるなんて。



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