すべては、
ランチは近くのパスタが美味しいカフェに入った。

事前に言っていた通り、あっと言う間に食べ終わった朝比奈さんは先に戻っているとお店をあとにし、私は最高の時間を過ごさせてもらった。


朝比奈さん、いえ、朝比奈様!本当にありがとうございます!


「先輩、ご馳走様でした。」

「ああ。」


とても楽しい時間を過ごし、私は店を出た所で先輩にペコリと頭を下げると、素っ気ない返事が返ってくる。


いつもと変わらない反応のような気もするけど…

先輩にとっては奢らされて、やっぱり迷惑だったよね…














先輩と一緒にお昼から戻ると、部屋では開け放した窓の前で朝比奈さんがコーヒーを飲んでいた。


部屋に入ってきた私に気付くと、東先輩に気づかれないように親指を立ててニヤリと笑う。


< 55 / 60 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop