バイバイ☆ダーリン【愛犬ルークは見た編】U^エ^U 完結致しました
あれれれ?俺、浮いちゃってるよ!
どうなってるの、これ。

2,3日前から、俺さ、息が苦しくてさ、花音姉ちゃんが俺の部屋で寝てくれてたんだ。

俺はさ、姉ちゃんがずっとずっと一緒にいてくれたことがさ、すっげー嬉しかったんだよな。

この家に来た時にさ、花音姉ちゃんは俺の姉ちゃんだって、決めてたんだ。

俺は、最期の時まで、添い寝してくれた姉ちゃんにお礼を言うよ。

「ありがとう、花音姉ちゃん」

そしたら、花音姉ちゃんが目を覚まして、ルークって叫んだから、バイバイって言ったら、俺、急に空の彼方まで吸い込まれちゃった…。

ああ、アイツ、迎え忘れたんだな、きっと。

まあいいや。最期に、花音姉ちゃんに挨拶出来たからさ。

姉ちゃんともう一緒にいられないと思うとさ、悲しくて寂しいけどな。
でも、仕方ねえもんな!

何か、息が楽だぞ。ついさっきまで、苦しくて苦しくて、もうだめだって思ってたけどさ。

本当にだめだったんだな、俺。

今、俺、空中浮遊中だけどさ、何処に行くんかな?
おいおい、ダチ公よ、迎えに来いよな。淋しいだろ!
< 34 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop