空色メロディーズ


「廃部になった!?」


「ええ、3年前にね」


職員室の椅子に座りながら先生は平然と言った。


嘘、でしょ...


私の思い描いていた輝く高校ライフは学校初日の昼休みに突如崩れ去った。


なんということだ。


ずっと憧れていた軽音楽部がなくなっていたなんて...


私は絶望のあまり膝から崩れ落ちそうになった。


するとそんな私を見かねた先生は先生は机の引き出しの中から一枚の紙を取り出し


「そんなに軽音がやりたいんだったら作るしかないわね」


そう言って私に手渡した。


「ツ、ク、ル?」


「そう。部員を4人集まれば部活にすることができるのよ」


初めて知った...しかし!


「4人も!?」


「ええ、大変だと思うけど頑張ってね」


「あっ、先生...」


先生は私の言葉をスルーしてさっさと職員室を出て行ってしまった。


放置された...


4人も人を集める?


しかも4月中に?


無理でしょ?


だって私この学校での知り合いなんて七香しかいないのに...

まあ、ひとまずは七香と同じクラスの子とかに声をかけてみよう。


せっかくこの学校に来たんだし。


そうだよ、私はこの学校に来るために頑張ったんじゃん!


うん、諦めちゃダメだ!


絶対、軽音楽部を復活させてみせる!

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