空色メロディーズ

ドラム



「あー、もうどうしよう」


放課後の教室で私はそう言って何度も頭を机に叩きつけた。


絶対、復活させてみせる!


なんて決意したものの人見知り&語彙力が皆無な私はうまく声をかけることができず断られ続け
ていた。


すでに心はズタズタだ。


ほとんどの子は部活が決まっていてそれ以外の子たちには楽器が出来ないからと逃げられてしまった。


放課後の教室には全く人がない。


そんな教室で私は窓の外を見ながらののかのことを待っていた。


「はぁ...」


私がスマホを取り出しBlue beetの曲を聴こうとイヤホンを耳につけた時だった。


前の席の女の子の筆箱にBlue beetのストラップが付いてるのに気がついた。


しかも最近のライブのグッズ。


それにBlue beet好きな子って楽器ができるイメージがある!


勝手なイメージだけど!


まあ、とにかく話しかけてみよう!


よし!


私はそう勇気を出してその子の席の前に回り込んだ。

< 13 / 17 >

この作品をシェア

pagetop