君が眠る時には

神様は乗り越えられる試練しか与えないってよく言うけどさ、そんなの嘘だよ。


だったら病気で亡くなるひとなんていないじゃん。


大切な人がなくなって苦しむ人もいないじゃん。


「しばらくして、未来がの荷物の中から僕あての封筒が見つかった。
そこには手紙と……あいつだけがサインした離婚届が入っていた」


衝撃だった。


なんで?


未来さんはもう遥さんのことをすきじゃなかったってこと?


そんなはず…。


「それ、だしてないですよね」


「ううん。出したよ」


「どうしてですか?遥さんは未来さんのこと、好きじゃなくなってたんですか?」


「そんな訳ないじゃないか」


否定する声はいつもより大きくて力強かった。


「じゃあどうして…」
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