キミのためなら構わない。


母も父もいるけれど、あたし達とは血が繋がっていない。


何故なら瑠華とあたしは、最近まで施設で育てられていたから。



でも今は、そんな事などどうでもいい。




「瑠華~!帰ろっか!!」


「いぇーい!!」




嬉しそうに抱き着いてきた瑠華を受け止め手を取ると、弱っちい力であたしの手を握った。



こんな会話も何度目か…。

それでも瑠華は、笑うんだ。

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