また君に会いたい
春は事故から1ヶ月たっても目を覚まさなかった。
もう、学校は普通に始まっていた…
「新井さん交通事故にあったんだって?」
「やだ、心配ー」
「ねぇ、裕也くんめっちゃ落ち込んでない?」
「今がチャンスだよね?」
空気の読めない女子達が裕也に近づいてくる
「新井さんのことで悲しいと思うけど、
私たちがいるから!ね!」
「……」
裕也は黙ったままだった……
「裕也くん、何か言ってよー」
「……っさい」
「えっ?」
「裕也っ!」
裕也が女子に手をあげようとした瞬間、意外な人が止めた
「ねぇ?
そういうのKYって言うんだよ?」
「は?って梅本さんじゃん」
「う、梅本さん?」
止めたのは、裕也を狙っていた梅本まどかだった。