ブレインゲーム
「ああっ?嘘つくなよ…んなこと出来てたまるかよ」



「でーきるんだよね、それが。古葉は何個か烏丸の言いそうなことを予想して言うことを考えてたんだよ」



更に古葉が付け足した




「5番が上手くスパイ行為をしてくれたから先読みも結構簡単だった。烏丸が言った事全部教えてくれたからな」



烏丸はへたりと座り込んだ



「すーごいんだよ、古葉は。何で出来るのか、何でそんな事言うのか全く分からなかったし。ただ烏丸の作戦もちゃんとしてたから古葉が相手じゃなかったらまた違う結果になってたんじゃない」



うなだれている烏丸はゆっくり口を開いた



「ひはは…500万の差があったのにこれじゃあ…。完敗だ…」



烏丸は急に立ち上がり話を続けた



「4回戦…誰が勝ち上がってくるか正直見当もつかねえ。だけどよ…」



古葉とは逆を向いた



「…負けんじゃねえぞ」



烏丸の精一杯の照れ隠しと応援が古葉の心に届いた



「負けねえよ、誰にもな」



互いにまた見つめ合う事ないままゲームは終了した



勝者 古葉周平
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