黒豹プリンスと傷だらけのプリンセス
(こいつだけは許さない……レオパードを傷つける、こいつだけは!)


そんな強い想いが奥底から湧き上がり、どんどん私の中を支配してゆく。

私の右手の甲には、まるで刻み込まれたかのようにくっきりと白い豹の形をした痣が浮き上がる……!


「うらら。ダメだ!」


頭の片隅で、レオパードのその声が聞こえたような気がした。


しかし、私は体の中から湧き上がるそれ……まるで獣のように強くて大きい私の本能に抗うことができなかった。

私の全身は青いオーラを放ち、私の意識は遠くなって。

私の中に潜む獣が、私を支配する……!
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