独占したい、甘々に。【完】
悠乃と違うクラスだと知り、ちょっと寂しい気持ちを覚えた。





小学校の頃は奇跡的に、悠乃が引っ越すまで、全部同じクラスだった。





だからまた同じクラスになりたかったというのが正直な気持ちだ。





「あー…紗雪と同じクラスになりたかった!」





「…私も。久しぶりに会えたんだし、一緒のクラスがよかったな」





そう言って私は苦笑いを浮かべた。





「でも、同じ高校にいるわけだし、いつだって会えるもんね」





「そうそう。いつでも会えるよ」





悠乃とまた学校に通うことが出来る。





それだけで何より嬉しかった。
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