独占したい、甘々に。【完】
悠乃は楽しそうに続けて口を開いた。





「紗雪は昔から甘いもの好きだったもんね」





そう言っていつもの笑顔を浮かべていた。





悠乃、覚えててくれたんだ。





そんな些細なことで喜びを感じ、悠乃につられるように笑顔を零していた。





すると…





「あっ、悠乃くん口元にクリームついてるよ」





悠乃の隣に座っていた鶴見さんが、ナフキンで悠乃の口元を拭いてあげたのだった。





そして一瞬、私へと鋭い視線が向けた。





「自分で拭けるって。星香は自分のパンケーキ食べなよ」
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