独占したい、甘々に。【完】
「頑張れちーちゃんっ!私も手伝うよ?」


「流石さゆ!もうほんと、女神のように見えるわ」





私ももっと頑張りたいし!


まあ、女神はちょっと大袈裟だけどね?





「佐倉~楽しようとすんなよ~?」


「そうそうっ!紗雪ちゃんも甘やかさなくていいからね?」


「えぇーっ!?ちょっとみんな私に冷たくない!?」





私たちのやり取りを聞いていたクラスメイトが、ケラケラと笑いながら会話に参加してきた。





対するちーちゃんは、ブーブーと口を尖らせる。





やっぱちーちゃんってみんなに好かれてるよねっ


口尖らせてて可愛いな~





私はそんなみんなのやり取りを、微笑ましく思っていた。





「もうっさゆまで笑わないの」


「えへへっだってみんな楽しそうだもん」





準備はもちろん大変だけど、こうやってみんなで楽しく出来るからいいよね。


仲も深まるし、普段話さないような人とも話せるから嬉しい。





ちーちゃんは笑ってる私を見てやれやれとため息を零していたが、その口元はニンマリと弧を描いていた。
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