*続*恩返しは溺甘同居で!?~長期休暇にご用心!
 「今日は昨日と違ってイベントもないから平和だと思うし。メンバーも昨日より少ないから休むわけにはいかないよ…」

 言い訳のようにアレコレと言葉を重ねると、修平さんはジッと私を見つめた後、目を閉じて「は~~~っ」と長い溜息を吐いた。

 「杏奈は意外と頑固だからなぁ…」

 独り言のようにそう呟いた彼に、そっと抱き寄せられる。
 座ったままの私は、立っている彼のお腹辺りにピッタリと顔を着けることになる。
 優しく髪を撫でられるその手つきが「愛おしいもの」に触れるようで、胸がキュンと甘くうずく。

 (そんなふうに触れられたら、どんどんあなたのことを好きになっちゃうよ…。)

 幸せなような切ないような、そんな感覚に胸が軋んだ。

 私の体に回した腕にギュッと力を込めた後、両肩を掴んで体を離した修平さんは、私の目をしっかりと見つめて念を押すように言った。

 「具合が悪くなったら無理しないで。すぐに連絡して。迎えに行くから。」

 「…はい。」

 「朝食、雑炊にしたんだ。杏奈はゆうべは何も食べてないだろ?しっかり食べないと。」

 「うん。ありがとう。」

 どこまでも私のことを考えて甘やかしてくれる彼の優しさが胸に沁みる。

 抱き寄せた私の体をそっと離した修平さんは、キッチンから雑炊の入った土鍋を運んできて、テーブルの鍋敷きの上に置いた。
 彼がよそってくれた雑炊からは湯気を上がっている。
 出来上がったばかりの熱々の雑炊を、火傷しないように気を付けながら、私は少しずつ食べていった。


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