クールな御曹司の甘すぎる独占愛

不意を突いてかけられた愛の言葉に奈々の胸が震える。


「私もです。晶さんだけを……」


胸がいっぱいになり、それ以上を言えなくなった奈々の唇に、身を乗り出した晶の唇が重なる。

輝かしいふたりの未来が、明日から始まる。それは揺るぎない愛のもとで永遠に続いていくのだ。

唇が離れ晶と見つめ合う奈々の視界の隅に、三つの顔が映る。清人、道隆、明美の三人がレジカウンターから固唾を呑んで奈々たちを見ている。バッチリと目が合った。


「あ、あのっ、お邪魔しましたー!」


明美が慌てた声をあげたかと思えば、清人と道隆と三人でいそいそと奥へと引っ込む。

晶と奈々は微笑み合い、もう一度、甘い甘いキスをした。


END


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