恋して cha cha cha
索様と一緒にコーヒーショップを後にすると、
「今日はもう遅いから食事だけでいいかな？」
と、声をかけられた。

「はい、いいですよ」

あたしは返事をした。

索様と食事ができるなんて…！

どうしよう、明日死んでもいい…って、それはやめよう。

死んだら索様に会えなくなる。

「少しタクシーを使うことになるんだけど、それでもいいかな？」

「構いませんよ」

もしかしたら、高級料理店で食事をするのかな？

服はこれで大丈夫かな？

あたしの服装は、ピンクのチェック柄のシャツに黒のセーター、ブラックのスキニージーンズである。

索様はスーツだけど、あたしはこれである。

「あの…」

「んっ？」

「服装…なんですけど、これで大丈夫でしょうか？」

もしかしたら、どこかで着替えて着た方がいいんじゃないかと思いながら索様に声をかけた。
< 51 / 121 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop