虫も殺さないような総長に溺愛されています



嫌じゃないと答える度に安心を見せたタロ君の行為はどんどんとその甘さを増している様に感じて。

首筋を這う唇の感触には今まで感じた事ない熱がどんどんと高まり目が回りそうだ。

ついつい身を引きがちになるのに、それを許さないようにしっかりと抱き寄せているタロ君の腕の力。

非力そうに見えてたのにな。

ぼんやりと逆上せかけた意識でそんな事を思うのに、すぐに鎖骨がくすぐったいなんて感覚に横入りされて忘れてしまった。

それでも…、

「花さんの下着、可愛いですね」

「フォッ!?」

「パステルカラーのチョコミント色ボーダー……、可愛いです」

「っ……」

絶対に『ありがとう』とか言う場面じゃない!

向けられる賞賛絶賛の穏やか~な笑みに絆される場面じゃない!

なのにだ、まったく悪意も厭らしさも感じさせないタロ君スマイルには『キャー』と叫ぶ反応が間違いの様な感覚さえ浮上させるのだ。

本当にいつの間に?

下着の柄が捉えられるほどに胸元のスナップを外されていた事には只々驚く。

だって、紙パックすら開けられず芸術的産物を生み出すタロ君がだよ?!

何故こんなところでは指先の器用さを発揮してくるんだ。


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