虫も殺さないような総長に溺愛されています
さすがに何とも言えない羞恥で熱でワナワナとしている私だと言うのに、にっこりと悪びれない仏の様な笑みを見せていたタロ君は、あろうことか胸の谷間に唇を押し付けてくるからショートしかける。
「ふぁっ!!?んあっ…」
「あ、チュッパ落とさないでね?」
「ふんんん!?」
お、落しちゃダメなの!?
落しちゃダメなら……死守します!
思わず驚愕の声をタロ君に向かって発してみれば、当然口の中のチュッパが落ちかける。
それをなんとか堪えて口に留めた私に、にっこりと笑った彼が更にと念を押してくるから馬鹿正直に口を閉じた。
あれ?なんかおかしくない?
そんなまともな思考も過るのに、
「花さん……良い匂いで気持ち良いから……すり寄ってギュって抱っこしてたくなるね」
あ、…そ、そいう感覚?
そういう意味だから私はワタワタなのにタロ君は平然としてるの?
つまりはスキンシップの延長!?
だとしたら変な意識で戸惑ってる私の方が厭らしい女って事じゃない!?
だとしたら……ごめんねタロ君!
むっちゃ厭らしい意識でタロ君を意識してたよ私!