国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
十数年もの間、ラウラスは託された手紙を渡せなかったことを気に病んでいた。愛する人との仲を裂かれ、悲しみに暮れるサーナにティアゴからの手紙は酷だった。だからこそ、ラウラスは渡せなかったのだ。

「ラウラス。この手紙を渡してくれたこと、礼を言う。ミリアン、開けてみろ」

ミリアンはこくりと頷いて、中身を一緒に破かないように丁寧に封筒を開けて一枚の紙を広げた。
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