はつ恋【教師←生徒の恋バナ】

・若菜サイド

学校帰り、クラスメイト数人で街を歩く。



その中の1人が、街中の至るところに貼られているポスターを見ながら言った。



「みんな、チョコ買いに付き合ってよ。」



もうすぐ、バレンタインデーだもんね。



みんなで向かった先は、老舗デパート。



「え~、ココ入るの?」



私が難色を示すと、みんなが執り成した。



「私も小遣いピンチだから、見るだけになると思うし。」



「本命だけは、こーゆーとこで買っときたいよね。」



「って言っても、この売り場で一番安いチョコしか買えないけど。」



「あはは、言えてるー。」



みんなで、きゃあきゃあ言いながら…もとい、騒ぎながらチョコが並んでるフロアを物色して歩くと、私らと同じようにチョコを物色してる制服姿のコがいた。



同じように…といっても、向こうは1人で、物静かだ。



「こんなとこにいる高校生、私らだけだと思ってたよ。」



「あれ、聖女の制服だ。」



「お嬢は良いよねー、金に糸目をつけず買い放題ってカンジ?」



お嬢様を眺めていたら、2人の男性が彼女に近づいた。








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