はつ恋【教師←生徒の恋バナ】

・若菜サイド

相変わらず、喫茶店でサボる日々が続いた。



おかげで、中間考査はボロボロ。



…とは言っても、学年1位には変わりない。



どんだけレベル低いんだ!って、突っ込みたくなる。



常に2位とは100点以上の差をつけていたんだけど、サボリ倒してるから2位との差が10点にまで縮まった。



「職員室、スゴイ騒ぎだったよ。」



って、久しぶりに会った深夏に言われてしまった。



私は教科書に視線を落としたまま、マスターに尋ねた。



「最近、漱石来ないね。」



「文ちゃんだって、就職あるんだから昼間から来ないよ。」



「夜は来るんだ?」



「まぁね。

最近変わったから、会ったらきっとびっくりするよ。」



「へぇ…、夜に来ようかな?」



「ダメ!

この前、ヤクの売人に声かけられたでしょ?」



「何で、それを…?」



「この辺には、アンテナ張り巡らしてるからね。」



ニヤリと笑いながら、マスターが言った。



「それより若菜ちゃん、出席日数ヤバくない?」



うっ…、それを言われると…。



「留年したら、出入り禁止にするから。」



分かったわよ…。







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