はつ恋【教師←生徒の恋バナ】
数日後、部室で練習していると



「ワカ、メールを拝見しました。」



って、メール1つ寄越さない坂下が言った。



はぁ?今更っ!?



修学旅行、明後日からだよね?



「パパ、緊急時に対応できるの?」



「蒼先生に少し教えていただいたのですが、自信はありません。」



坂下は頭を掻きながら言った。



忙しくて、メールの使い方を調べる時間も無いらしい。



「もう、今日は練習やめた!」



私は机の上を片付け、バッグからノートを取り出した。



「ワカ、何を書いているのですか?」



ノートに書き込んでいる私に、坂下が尋ねる。



「簡単なメールマニュアル。

旅先に分厚いマニュアル持ち歩けないし、メール使えなかったら困るでしょ?」



「ワカ、私のために…ありがとうございます。」



それは違うよ、坂下。



私は、自分のことしか考えてないの。



坂下とのメールをいっぱいしたいから、こんなことするんだよ。












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