はつ恋【教師←生徒の恋バナ】

・若菜サイド

終業式後の部活動で、冬休み中の活動日が発表された。



新年明けてからは3日間もあるのに、なぜか12月は2日しか部活が無い。



クリスマスイブとクリスマス当日ともに活動が無いので、部員のみんなは喜んでいた。



私は、淋しい…かな。



だって、坂下に会えないもん。



部活が終わり、みんなが帰ってから、私は教壇にいる坂下のそばに寄った。



「パパ、24日は学校に来る?」



「何故ですか?」



書類に目を落としたまま、坂下が聞く。



「自主練、したいな…って。」



坂下が、顔を上げた。



「生憎ですが、この日は家族で過ごそうと思っています。

ワカも、たまには自分の家族と向き合ってみてはいかがですか?」



そっか、坂下は淋しいって嘆いてるだけじゃないんだ。



私と違って、ちゃんと努力してる。



だけど、私は…。



坂下と過ごせたら良いなって、思っていて…。



「私も、そうした方が良いのかな?」



「そうですね。」



「分かった、そうしてみる…。」



坂下が言うから、素直に聞けた。







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