はつ恋【教師←生徒の恋バナ】
『ワカ、泣いているのですか?

職務がなければ、今すぐそちらに向かいたいくらいです。』



合コンやめさせたいなら、私が大事なら今すぐ来て!



そう思っても、言えるワケがない。



「もうOKしちゃったもん、今更ダメなんて言えないよ…。」



私が涙声で言えるのは、これしかないんだ…。



坂下は少し沈黙したあと、諦めたかのように口を開いた。



『…分かりました。

但し、男性と連絡先を交換したり、2人きりになるのは認めません。』



「パパの、過保護…。」



ポツリと呟いた。



『過保護で結構です。

万が一、可愛いワカが弄ばれてしまっては遅いですから…。』



私はそれを聞きながら、涙の跡を拭く。



『泣かせてしまって、申し訳ありません。

愛してますよ、ワカ。』



坂下にとって娘に対する言葉でも、私をキュンとさせるには充分すぎる言葉だった。



もう、そういうこと言わないでよ。



断ち切れないし…。



翌日の合コンは、あまり楽しめなかった。



坂下ってばメールを使いこなせるようになったのか、いっぱいメールしてくるんだもん。



しばらくは、ボーイフレンド作れそうにもナイなぁ…。










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