だから何ですか?






いや、あれだけ好き好き言ってた亜豆だぞ!?と、自分を擁護する亜豆の記憶がないわけじゃない。


それでも上書きされた最後の印象の方が鮮明で、その記憶には悲しいかなどこか後ろめたい自分の行為が付属するわけで。


そんな回想をしながらパソコンを見つめる俺に、用事は済んだと自分のブースに戻る井田を最後までまともに見送らず。


はぁっ、と溜め息をつきながら手を伸ばしたのは自分の携帯。


わざわざ確認せずとも何も変わり様のない履歴を確認し、そうして更に撃沈してしまいそうな自分の報われない発信履歴。


表示された名前は言わずもがな【亜豆 凛生】。


そしてその履歴の詳細は金曜の夜から昨日の夜まで数回に渡り、どれも報われずに応答のない記録として残っている。


そう・・・金曜のあの直後の着信に対してのみならまだ気持ちが落ち着かないのだろうと片付けられた。


それでも後日になってもコール音が亜豆と繋いでくれる事はなく、朝、昼、夜とかけ直してもそれは変わらず。


さすがに『ヤバい』と思ってメールした流れがまた・・・。



俺【もしかして・・・怒ってる?】

亜豆【何でですか?】



結構早くに返信されたのがこの超短文な疑問文。


しかも絵文字顔文字一切ないから感情も窺えずに無茶苦茶恐かったし。


【何でですか?】って、ガチで疑問として聞いてるのか、俺にその原因を言わせる事で怒ってますのアピールなのかマジで分からねぇ。




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