だから何ですか?




「・・・・お先です」


「へっ?」



事務的な、他人行儀な礼儀の一言が横から響き、『えっ』と反応した時には吸殻を灰皿に捨てている亜豆の姿。


でも特別慌ててでもなく、本当に一服終了とばかりの姿が名残惜しさも見せずに動きだすのにポカンと固まる。


いや、これもこれでいつも通りの亜豆であるのだけども、金曜のアレから複雑な土日を経ての今だぞ!?


もっとこう・・・



「亜豆、」


「はい?」


「・・・・やっぱり、・・・なんか怒ってるだろ?」


「・・・・・はぁ?それ、メールでもなんか度々確認してましたけど何でですか?」


「俺を避けてるようにしか感じられねぇんだって」


「・・・・避けてたら・・・今伊万里さんの目の前に居る私は幻なんでしょうか?」


「・・・・・確かに」



あれ?そう言われてしまうと御尤も・・・。


現状亜豆は俺の目の前に居て、しかもその態度は全くの平常通り。


しかも煙草だって本当に短くなっていての終了だ。


俺より先に居たわけだし戻るのが早くてもおかしくないわけで・・・、あれ?なんか段々俺の方が意識過剰なのかな?って思ってきた。






< 216 / 421 >

この作品をシェア

pagetop