だから何ですか?
なのに、亜豆の【好き】はとことん俺を振り回しにくる。
好きだと言ってくるのに俺の知っているような反応は微塵も見せない。
型どおりでないその姿に肩透かしを食らって、勘違いに勘違いをくり返して。
「お前の【好き】は俺が知ってるそれじゃない」
「・・・・」
「言われても落ち着かない。いつもみたいに流せるでもないし変に頭を悩ませてくる」
「・・・・」
「『好き』だから何なんだよ?」
知りたいのは感情でなくてその続き。
中途半端に感情ばかりをぶつけられるからもどかしくて、今までの他の女は必ずと言っていいほど返答を求めてきた。
なのに亜豆は自分の感情の吐露ばかりで俺の感情を敢えて追及してこない。
他の女達と違いすぎる。
亜豆だけが今浮き彫りになりすぎて・・・鬱陶し
「フッ、」
「・・・」
「フッ・・ククッ、・・・アハハハハ、」
「・・・・・・っ・・・な、何笑ってんだ!?」
「アハハハ、・・フフッ、」
「っ、わーらーうーなー!?」
「ククッ、だって・・・思いがけない理由すぎて、」
ちょっと・・・いや、かなり驚いたじゃないか。
亜豆も・・・こんな風に笑う事があるんだと。