だから何ですか?
それでも、こんなあり方だから逆に惹かれてしまう。
戸惑い焦る感情がいつだって自分が好意を持っていると再確認させにきて、『好き』だと再確認するのに焦らされるようなつれない対応に余計にハマって依存して。
かといって、つれない凛生も焦れているからこそのその対応なんだ。
会えない時間により焦れているのはどちらなのか。
自分が通ってきた道が故にどうしても和の方に同情票を入れがちだけども、そのもどかしさがあるからこそ後のご褒美が甘くもあるんだよな。
「あー・・・なんか無性に麗生に会いたくなった。声聞きたい抱きしめたいキスしたい啼かせたい」
「会社の品性疑われるから黙った方がいいと思う」
「いや、コレ名前置き換えたら和の心の声だと思うぞ」
「っ!?」
「お前みたいにね好きな相手の私物で発散できる欲求じゃないの。男はもっと明確に確かなものじゃないと満足しないんだよ」
「なっ・・・、っ・・・」
クスクスと笑って吸って口に溜まった煙を静かに寒気の空に噴かせて見つめる。
そんな横でもどかしそうにやや顔を紅潮させた凛生が、それを誤魔化す様に煙草に縋る姿に音にせず小さく笑って頭をポンポンと撫でてやった。